かごめかごめ
かごめかごめの歌詞に隠された都市伝説とその解釈:日本の童謡に込められた謎を探る
かごめかごめ
籠の中の鳥は
いついつ出やる
夜明けの晩に
鶴と亀がすべった
後ろの正面だあれ
日本で最も有名でありながら最も謎に満ちた童謡の一つである「かごめかごめ」について、その歌詞に隠されているとされる様々な都市伝説と解釈を調査した結果、この単純な遊び歌の背後には驚くほど多様で深遠な物語が存在することが判明した。子どもたちが輪になって歌う無邪気な遊び歌とは裏腹に、この歌には江戸時代から数多くの恐ろしい説話や陰謀論が付随している1234。

Edo-period ukiyo-e print of two women in traditional kimonos, likely courtesans from Yoshiwara, with cherry blossoms in the background nippon
歌詞の基本構造と歴史的変遷
「かごめかごめ」の現在一般的に知られている歌詞は以下の通りである:
かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った 後ろの正面だあれ
しかし、これらの歌詞が現在の形になったのは比較的最近のことであり、江戸時代中期から現代まで様々な変遷を遂げている35。最古の文献である1820年頃の「竹堂随筆」では「つるつるつっぺぇつた なべのなべのそこぬけ そこぬいてーたーァもれ」という歌詞が記録されており、現在の「鶴と亀が滑った」や「後ろの正面だあれ」は江戸時代には存在していなかった5。
作者不明のまま全国に広がったこの歌の背景には、松尾芭蕉が服部半蔵として全国を旅して歌を広めたという説も存在するが、時代考証上の矛盾が指摘されている67。

Bronze statues of a crane and a turtle at a traditional Japanese shrine, symbolizing longevity and endurance x
主要な都市伝説の分類と解釈
妊婦と流産説:最も広く信じられている解釈
最も頻繁に言及される解釈が、この歌が妊婦の流産を歌ったものであるという説である1489。この説では「かごめ」を「籠女」と解釈し、籠を抱えたような腹の膨らんだ女性、すなわち妊婦を意味するとしている。「籠の中の鳥」は胎児を表し、「鶴と亀が滑った」は縁起の良いものが転倒することで不吉な出来事、つまり流産を象徴している1。
特に印象的なのは、神社への安産祈願の帰りに階段で姑に突き飛ばされて流産した妊婦の怨念を歌ったという具体的な物語である10119。「後ろの正面だあれ」は、自分を突き落とした犯人への問いかけとして解釈され、失われた命への母親の憎しみと悲しみが込められているとされる14。
囚人・斬首説:処刑場の恐怖を歌った説
二番目に多く言及されるのが、この歌が囚人の処刑を歌ったものという説である121310。「かごめ」は牢屋を意味し、「籠の中の鳥」は囚人を表している。「いついつ出やる」は処刑の日を待つ囚人の心境を歌い、「鶴と亀が滑った」は縁起の良くないこと、つまり死刑執行を意味するとされる12。
最も恐ろしいのは「後ろの正面だあれ」の解釈で、これは斬首された囚人の首が後ろに転がり、自分を殺した処刑人を見つめている様子を表しているとされる1310。処刑場で囚人を囲んで歌われた歌が、子どもの遊びとして伝承されたという背景が語られている。
遊女説:吉原の悲哀を込めた歌
江戸時代の遊郭で働く遊女の境遇を歌ったという説も根強い14151011。「かごめ」は「籠女」として遊女を意味し、格子に囲まれた遊郭から出ることのできない女性の悲しみを表している。「籠の中の鳥」は遊郭に囚われた遊女で、「いついつ出やる」はいつになったら自由になれるのかという切ない問いかけである15。
「夜明けの晩に」は一日中男性の相手をしなければならない過酷な生活を表し、「後ろの正面だあれ」は次々とやってくる客への絶望を歌ったものとされる1310。身売りされる子どもを選ぶための遊びとして使われたという、より暗い解釈も存在する413。

Traditional Japanese karuta cards and spinning tops illustrate the cultural context of Japanese children’s games like ‘かごめかごめ.’ thejapaneseshop.co
徳川埋蔵金説:隠された財宝の在り処
近年特に注目されているのが、この歌が徳川埋蔵金の在り処を示す暗号であるという説である1661718。「かごめ」は籠目紋、すなわち六芒星を意味し、関東地方の徳川ゆかりの神社仏閣を線で結ぶと六芒星が形成され、その中心に日光東照宮が位置するとされる166。
この説では「籠の中の鳥」の「鳥」を鳥居と解釈し、六芒星の中心にある日光東照宮を指しているとする。「鶴と亀が滑った」は日光東照宮にある鶴と亀の石像を表し、「夜明けの晩に」は朝日が差し込んで作る影を意味する。最終的に徳川家康の墓の下に埋蔵金が隠されているという結論に至る16618。

A white six-pointed star kagome pattern on black background representing traditional Japanese woven bamboo motif wikipedia
ヘブライ語説:古代イスラエルとの関連
比較的新しい解釈として、「かごめかごめ」の歌詞をヘブライ語として読み解く説がある19202122。この説では「かごめ」を「カゴ・メー」と分解し、「誰が守る?」という意味のヘブライ語として解釈する2022。「籠の中の鳥」は「硬く安置された物を取り出せ」、「いついつでやる」は「契約の箱に封じ納められた」という意味になるとされる20。
この解釈によれば、歌全体は旧約聖書の契約の箱(アーク)に関する指示を歌ったものであり、古代イスラエルの民が日本に到達した証拠とする日ユ同祖論と結びつけられている192021。ただし、この説は学術的な裏付けに乏しく、音の偶然の一致に過ぎないとする批判も強い21。
その他の多様な解釈
ナチス実験説:戦時中の人体実験
最も現代的で衝撃的な都市伝説の一つが、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが日本の孤児院で行った不老不死の人体実験に関する説である232425。この説によれば、広島の孤児院でナチスの科学者が子どもたちに脳外科手術を施し、老化の「スイッチ」を取り除く実験を行った。手術に成功した少女がサイキック能力を身につけ、「かごめかごめ」を歌いながら恐ろしい表情を見せたとされる2324。
この説は公式な文書による裏付けがなく、完全にフィクションの域を出ないが、インターネット上で広く拡散され、現代の都市伝説として定着している2326。
口減らし・降霊術説
その他にも、貧しい時代に口減らしの対象となる子どもを選ぶために使われた歌という説413や、霊を呼び出すための降霊術として使われたという説2728などが存在する。これらの解釈は、歌の持つ神秘的で不気味な雰囲気を反映したものである。

かごめかごめの都市伝説解釈の頻度分析 – Analysis of Urban Legend Interpretations of Kagome Kagome
歌詞の言語学的・文学的分析
「かごめかごめ」の歌詞が多様な解釈を生み出す理由の一つは、その言語学的な特異性にある。「夜明けの晩」「後ろの正面」など、論理的に矛盾する表現が意図的に使用されており、これが謎めいた印象を与えている229。また、「鶴と亀が滑った」における縁起の良い動物の転倒という逆説的な表現も、不吉さを演出している2730。
作者不明という事実も、自由な解釈を促進する要因となっている731。誰が作ったのか分からないということは、「誰でも自由に解釈してよい」ことを意味し、時代ごとの社会情勢や文化的背景を反映した新たな解釈が生まれ続けている31。
文化的・社会的背景
これらの都市伝説が生まれる背景には、日本社会の深層心理が反映されている。妊婦の流産説は家族内の対立や嫁姑問題、遊女説は江戸時代の社会制度の闇、囚人説は死刑制度への恐怖、埋蔵金説は隠された富への憧憬など、それぞれが日本社会の特定の側面を映し出している1410。
特に注目すべきは、これらの解釈の多くが「弱者の立場からの視点」を含んでいることである9。妊婦、囚人、遊女、孤児など、社会的に弱い立場にある人々の苦痛や絶望が歌に込められているという解釈が多く、これは日本の民衆文化における社会批判の伝統と関連している可能性がある。

Traditional Japanese kagome pattern showing interwoven wood strips forming hexagram shapes tonolove.exblog
現代における意義と影響
現代においても「かごめかごめ」の都市伝説は進化し続けている。インターネットの普及により、新たな解釈や説が次々と生まれ、既存の説も詳細化されている273233。テレビ番組や書籍でも頻繁に取り上げられ、現代の都市伝説文化の重要な一部となっている3432。
教育現場では、これらの都市伝説が子どもたちに与える影響について議論されることもある933。一方で、歴史研究や民俗学の観点からは、これらの解釈が日本の文化や社会を理解する上で貴重な資料となっている335。
学術的評価と批判
学術的には、これらの都市伝説の多くが後付けの解釈であり、歴史的根拠に乏しいことが指摘されている273036。特にヘブライ語説や埋蔵金説については、こじつけの域を出ないという批判が強い2136。しかし、民俗学や文化人類学の観点からは、これらの解釈自体が現代日本社会の心性を表すものとして価値があるとされる。
また、歌詞の成立過程を考えると、現在の形になったのは明治時代以降であり、江戸時代以前の社会情勢を反映した解釈には時代的矛盾があることも指摘されている537。
まとめ:日本文化における「かごめかごめ」の位置
「かごめかごめ」に関する都市伝説の多様性と持続性は、この歌が単なる子どもの遊び歌を超えた文化的象徴となっていることを示している。作者不明の神秘性、矛盾に満ちた歌詞、そして子どもの遊びという無邪気な外見の下に隠された暗い解釈の可能性—これらすべてが相まって、現代日本の都市伝説文化における重要な要素となっている。
これらの解釈の真偽のほどは定かではないが、それぞれが日本社会の特定の側面を反映し、世代を超えて語り継がれていることに文化的価値がある。「かごめかごめ」は、日本人の集合無意識に深く根ざした歌として、今後も新たな解釈と都市伝説を生み出し続けるであろう123274109206531。
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日本のわらべうた「かごめかごめ」の歌詞には、現在広く知られているものの他に、地域や時代によって様々なバリエーションが存在します。
現在最も一般的に知られている歌詞
現在、多くの人が知っている歌詞は以下の通りです。これは昭和初期に千葉県野田市で採録されたものが、全国的に広まったとされています。
かごめ かごめ 籠(かご)の中の鳥は いついつ出やる 夜明けの晩に 鶴と亀が滑った(統べった) 後ろの正面だあれ
地域による歌詞のバリエーション
かつては地域ごとに歌詞が少しずつ異なっていました。以下にその例を挙げます。
- 長野県かごめかごめ 籠の中のますは 何時何時出やる 十日の晩に 鶴亀ひきこめひきこめ
- 新潟県かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる よあけの晩げ つ らつゥ
- 東京(江戸時代のもの)籠目かごめ 籠の中の鳥は いついつでやる 夜明けの晩に ツルツル辷(つ)ウベッた
歴史的な変遷と古い歌詞
文献に残る最も古い「かごめかごめ」の歌詞は、江戸時代後期のものです。これらの歌詞には、現在のような「鶴と亀」や「後ろの正面だあれ」という句は含まれていませんでした。
- 『童謡集』(文政3年頃、1820年頃成立)かァごめかごめ かーごのなかの鳥は いついつでやる 夜あけのばんに つるつるつッペヱつた なべのなべのそこぬけ そこぬいてーたーァもれ
- 歌舞伎『戻橋背御摂』(文化10年、1813年初演)かごめかごめ 籠の中の鳥は いついつ出やる つるつるつるつっぱいた
これらの古い形を見ると、「つるつるつっぺった(滑った)」という表現が元々あり、それが時代と共に「鶴と亀がすべった」へと変化していった可能性が考えられます。また、「後ろの正面だあれ」という象徴的なフレーズは、明治末期以降に付け加えられた比較的新しい部分であるという説が有力です。
解釈による表記のバリエーション
「かごめかごめ」の歌詞はその謎めいた内容から、様々な解釈がなされてきました。その解釈によって、当てられる漢字表記が異なることがあります。
- いついつ出やる:「いつになったら出てくるのか」という問いかけですが、「出会う」と解釈して「いついつ出会う」と表記されることもあります。
- すべった:文字通り「滑った」と解釈されるのが一般的ですが、天下を「統治した」という意味の「統べった」と解釈する説もあります。
- うしろの正面:物理的にはありえないこの言葉も、様々な解釈を生んでいます。「後ろの少年」という表記で伝わっている地域もあったとされています。
このように、「かごめかごめ」の歌詞は一つに定まったものではなく、時代や地域、そして人々の解釈によって豊かなバリエーションが生まれてきた、奥深いわらべうたと言うことができます。
エンタメ 個人的解釈
異なる次元のもの、あるいは集合意識を人間世界に展開するので、無限の解釈が可能になる。抽象度が高いものを次元を落として表現するため。それを前提に。
- かごめ
- 籠目、六芒星。
- 封印なのか、結界なのか。牢獄なのか魔除けなのか。
- 籠神社(このじんじゃ)
- 籠は加護。
- カゴの中の鳥
- 人間
- 鬼、遊びでは、中にいるのは鬼
- 封印されたスピリットや龍
- 鬼に反転させられたスピリット
- 豊受大神、アメノミナカヌシ、国常立神
- ユダヤの神?月読?月の神
- かぐや姫
- 神、天女
- いついつ出やる
- 解放なのか、目覚めなのか、守護がなくなるのか
- 夜明けの晩
- 夜明けに近い晩?
- 夜明けの時代の晩?
- 古い時代の終わりと新しい時代の始まり?
- 前方は夜明け、後方は晩。
- 鶴と亀
- めでたいのか、怪しいのか
- 不老不死システムか
- 鶴は伊勢、内宮。亀は神社、外宮。
- 鶴を天神、亀を海神とみるか
- 家紋による為政者の象徴か
- すべった
- 統べるのか、滑るのか
- 不老不死のシステムが崩れる?
- 内宮と外宮の統一?
- 後ろの正面
- 振り返ると、その世界の正面に誰がいる?
- 見えない後頭部の先、つまり自分を操るもの?自分を見守るもの?
- 自分は新しい時代を見ている、これまでの古い時代は後ろにある。そこにいたのは?
- 隠されている本来の神か
- 真名井神社 マナ
竹取物語
- 籠で育てられる
- かぐや姫は籠や姫、鍵屋姫か
- かぐや姫は罪人だった
- 不死の薬を帝に渡す 帝はそれを燃やす 富士山
感情がない月の住人
不死の薬と富士
かぐや姫の罪
天の羽衣の記憶消去機能、感情消去機能
代わりに偽の月詠が現れ、人間世界の闇を牛耳ってきた。その偽の
この本物の月読命はいつ、この封印を破り、復活するのか。この世界の夜を支配する偽の月読命の世界「晩」の夜明けに、アマテラスとスサノオが日本を統一した。本物の月読は誰で?封印していたのは誰?
籠神社には、以下のような有名な伝説や神話のエピソードがあります。
- 竹で編んだ籠船の伝説
主祭神の彦火明命(ひこほあかりのみこと、天照大神の孫)が竹で編んだ籠船に乗って、海の神の宮(龍宮、常世)へ行ったという故事により、「籠宮(このみや)」と呼ばれるようになったと伝えられています。 - 豊受大神の降臨伝承
豊受大神(とようけのおかみ)が「天女」として竹で編んだ籠に乗って、天から丹後地方に降臨したという伝承があります。これが後に伊勢神宮外宮の祭神となった豊受大神とされ、「かごめの歌」の説話と結び付け解釈も生まれました。 - 元伊勢伝説
籠神社は「元伊勢」と呼ばれ、天照大神と豊受大神が一時ここに鎮座していた後、それぞれ伊勢神宮内宮・外宮へ遷座したとされます。 特に両神が共に祀られたのは全国でこの地だけとされ、神話時代の重要な舞台となっています。 - 海部氏と神宝の伝承
籠神社を代々護ってきた宮司家、海部(あまべ)氏は神代から続く83代の家系とされ、日本最古の国宝級家系図があります。 彦火明命が天照大神から託された「渡辺津鏡」「息津鏡」の神宝も有名です。 - 浦島太郎やその他の亀伝説との関係
神社の境内には、浦島伝説や亀に関する像や言い伝えも残っています。亀甲模様で編まれた籠や籠に乗って豊受大神が現れた話、亀に関する象徴性など個人信仰とも深く関心があります。 - 狛犬の魔除け伝説
境内の狛犬(こまいぬ)が、昔暴れ回ったという伝説があり、その脚には岩見重太郎がついたと伝わる刀傷が残っている。
これらの伝説や伝承は、神話的・民俗的・歴史的に複合的に語り継がれており、籠神社が「元伊勢」としても、丹後地方の神秘的な聖地とされるのである。
月影の記憶 ―かぐや姫の真実― (創作)
遥か昔、月の宮殿で一つの霊魂が囚われていた。それは純粋な光を放つスピリットであり、宇宙の調和を司る存在であった。しかし、人間世界を統べる新たな神を創造せんとする、とある意志により、そのスピリットは地上へと送られることとなった。
「汝は人間界の波動を身に受け、その世界の理を学ぶべし」
天の声は冷たく響いた。これは修練であると同時に、ある種の実験でもあった。神となるべき者が、果たして人間の情を理解し、なおかつその上位に立てるのか――。
竹取の翁と嫗は、光る竹の中から美しい女児を見出した。彼らは直感的に、この子が尋常ならざる存在であることを悟った。老夫婦は幼子を籠の中に入れ、六芒星の結界を張り巡らせた。それは守護であると同時に、天界の力が完全に目覚めぬよう施された封印でもあった。
かぐや姫と名付けられた少女は、地上の美しさと儚さを知った。四季の移ろい、人々の喜怒哀楽、そして何より、自分を慈しんでくれる老夫婦の深い愛情。それらは月の宮殿では決して味わえぬものであった。
しかし、封印は永遠ではない。定められた時が来れば、必ず解かれる運命にあった。
その夜は、夜明けが近づきながらも、なお深い闇に包まれていた。天空に不思議な光が現れ、月からの使者たちが舞い降りてきた。彼らは鶴と亀の文様が織り込まれた羽衣を携えていた。それは永遠の命を与える神衣であったが、同時に人間としての記憶を消し去る呪具でもあった。
「お戻りください、姫君。あなた様の修練は終わりました」
かぐや姫は羽衣を纏った瞬間、体が軽くなるのを感じた。地上での記憶が薄れていく。振り返ると、そこには見知った顔があった。涙を流す老夫婦。確かに知っているはずなのに、もはや何の感情も湧かない。まるで他人を見るような、冷たい視線だけがそこにあった。
月へ帰還したかぐや姫は、月読命として新たな存在へと生まれ変わった。人間世界を統治する神として、闇の力を与えられた。しかし――
完全に消し去られたはずの記憶の断片が、時折、月読の意識に浮かび上がった。温かい手、優しい声、四季の風景。それらは確かに自分が体験したものだった。
月読は気づいた。自分に組み込まれた使命を。闇の世界を支配し、人間からエネルギーを吸収し、彼らを意のままに操る――それが新たな神としての役割だった。
しかし、かすかに残る地上の記憶が、月読の心を縛った。特に、自分を育ててくれた地、日本への愛着は消えることがなかった。
「私は、あの地の人々を苦しめることはできない」
月読は決断した。日本から離れ、海の向こうの異国の神となることを選んだのだ。こうして月読命は日本神話から姿を消し、その名は語られることも稀となった。
今も月は夜空に輝いている。しかしその光の奥で、一人の神が遠い記憶を抱きしめながら、かつて愛した地を見守り続けているのかもしれない。鶴と亀の羽衣に包まれた、永遠の命を持つ者として。